給湯器を買い替える際の選び方は?

毎日何気なく使用している給湯器ですが、年数が経てば徐々に劣化が気になってきます。設置から8年~10年が経過すると、給湯器は寿命を迎えてくるものです。毎日の生活に欠かせない機器だからこそ、目立った故障や不具合が起きる前に、交換を検討するのも良いでしょう。

ここで気になるのが、「給湯器を交換する際には、具体的にどのような点を考慮して選べば良いのか」という点です。給湯器交換が気になり始めた方のため、買い替え時の選び方について紹介していきます。

設置個所の確認から

設置個所の確認から

給湯器の買い替えを検討し始めたときには、まず「設置場所の確認」からスタートしましょう。設置場所が限られている場合、選んだ機種を取り付けられないこともありますし、無理矢理取り付けてもトラブルが起きてしまう可能性があるのです。

給湯機には、

  • ・屋内設置型
  • ・屋外設置型

の2種類があります。

屋内タイプは、比較的コンパクトなタイプが多く、冬季の凍結予防にもつながります。ただし屋内設置型の給湯器を選ぶ場合には、給排気設備が必要となりますし、またトラブルが起きないよう、定期的なチェックも欠かせないものとなります。
屋外タイプは住宅の外、壁にかけたり地面に置いたりして設置します。屋外にあまり給湯器スペースが確保できない場合には、コンパクトな壁掛けタイプを選択すると良いでしょう。壁面に強度があることが前提となりますが、給湯器が邪魔になりにくいです。

設置個所を確認すれば、選ぶべきタイプが見えてくる

給湯器を設置する予定の場所をチェックしてみれば、その状況によって選ぶべき給湯器のタイプも見えてきます。給湯器設置スペースが充分に確保できている場合には、それほど心配する必要はありません。しかし住居同士が密接しているエリアやマンションなどでは、導入できる給湯器が限られてしまうケースもあります。

「あまり余裕がないな」と感じたときには、給湯器専門業者に相談した上で、導入可能な給湯器についてアドバイスをしてもらうのがオススメです。

給湯器の号数と機能の確認

給湯器の号数と機能の確認

毎日の生活の中で、給湯器をストレスフリーで使いこなすためには、あらかじめ「号数」と「機能」の確認を行い、自分たち家族にピッタリなものを選択する必要があります。

いったいどのようなタイプがあるのか、選び方のコツなどをわかりやすく解説していきます。

号数とは?

まずは給湯器の号数についてです。号数とは、1分間に出るお湯の量(リットル)を示す単位のことです。たとえば「16号」の給湯器の場合、「1分間に16リットルのお湯を供給できる」ということを示しています。数字が大きくなればなるほど、お湯の供給能力に優れていると言えるでしょう。
とはいえ「1分間に○リットル」と言われても、正直なところよくわからない……と感じる方も多いことでしょう。このような場合には、ぜひ以下の目安を参考にしてみてください。

  • ・1人~2人……16号
  • ・2人~4人……20号
  • ・4人以上……24号

家の中でお湯を使う主な場所としては、キッチンや浴室、洗面所が挙げられます。2か所以上でお湯を同時に使うことが予想されるのであれば、あらかじめ大きめの号数を選んでおいた方が良いでしょう。
また給湯器は、一度設置したら8年~10年程度使い続けることが予想されます。「今の家族のスタイル」だけではなく、「少し先の家族のスタイル」にまで目を向けて号数選びをすることで、お湯に関するストレスを軽減できることでしょう。

給湯器の機能とは?

普段なかなか購入する機会がない給湯器。最新のアイテムにどのような機能が備わっているのか、よくわからない……なんて方も多いのではないでしょうか。給湯器にもさまざまな機能が付加されたものがあります。
一般的には、便利な多機能タイプの値段の方が高くなっています。高い料金を支払って導入したものの、その後の生活で全く使用しなかった……というのは、非常に残念ですから、こちらについてもあらかじめチェックしておきましょう。

給湯器の機能としては、以下のようなものがあります。

  • ・給湯機能
  • ・自動湯はり機能
  • ・追い炊き機能
  • ・温水暖房機能

給湯器なので、基本となるのは「給湯機能」です。シンプルに給湯機能のみが搭載された機器を選べば、キッチンや洗面所でも便利に使えます。「キッチンだけ給湯器が必要」という場合も、こちらのタイプを選択すると良いでしょう。
お風呂にも使用する給湯器であれば、自動湯はり機能や追い炊き機能がセットになったタイプを選ぶと便利です。忙しいとき、家族が時間差で入浴する際にも、快適な温度をキープしやすくなるでしょう。

最後の温水暖房機能は、近年人気が高まっている機能です。床暖房や浴室暖房乾燥機、ミストサウナなど、お湯を使って快適な生活空間を作るサポートを行ってくれます。

買い替える給湯器に求める機能はあるか

買い替える給湯器に求める機能はあるか

給湯器の買い替えを検討する際には、給湯器を「思い込み」だけで判断しないことが重要です。「安いから」という理由で、よく確認しないまま購入したら、「給湯機能のみの非常にシンプルなタイプだった!」なんて失敗談は、決して少なくありません。
普段買い替える機会が少ないものだからこそ、事前のチェックは非常に重要なポイントとなります。給湯器にはさまざまな機能が備わっているもの、備わっていないものがあり、自身の用途や目的に合わせて選択する必要があるということを、まずは頭に入れておきましょう。

給湯器の価格としては、やはりシンプルなタイプの方が購入しやすく、多機能タイプになればなるほど価格がアップしていくという特徴があります。使わない機能に対して高い費用を投じる必要はありませんから、「今の自分たちの生活、これから先の家族の生活の中で必要と思われる機能」をしっかりと見極めてみてください。

選び方で悩んだときには、専門業者に相談を

給湯器を選ぶ際には、全てのポイントにおいて、自分たち家族にピッタリなものを見つけるのは、決して簡単ではありません。よくわからないことがあったり、不安なことがあったりするのも、当然のことだと言えるでしょう。
こうしたポイントをそのままにしたままで購入へと踏み切ってしまうと、後悔につながってしまう可能性も。できれば事前に、不安やわからない点を解決した上で、購入するのがオススメです。

このような場面で頼りになるのが、給湯器の専門業者です。もともと給湯器は、購入しただけで使えるようになるアイテムではありません。専門の業者に取り付けてもらう必要があります。
給湯器の販売・取り付けを行っている業者は、いわば給湯器のプロと言えます。給湯器設置予定箇所から設置可能なタイプを見極めるのはもちろんのこと、「こんな使い方がしたい」という要望を伝えれば、それにピッタリの機能を案内してくれるでしょう。

専門業者に相談をする場合には、現在の給湯器使用状況と、これから先の生活の中で求める機能について、あらかじめまとめておくのがオススメです。給湯器を通じて、より快適な生活へと近付けていけることでしょう。

給湯器の買い替えは、8~10年ごとのチャンス

普段何気なく使用し続けている住設機器だからこそ、「給湯器の買い替えは、故障して初めて考える」という方も少なくありません。しかしこの場合、給湯器の交換が終わるまでお湯を使うことができなくなってしまいますし、給湯器を選び決定するまでの時間的余裕も少なくなってしまいます。結果的に「業者に言われたとおりに決めてしまったけれど、もっとしっかりと選べばよかった!」なんて後悔を口にする方もいます。

普段の生活の中で「給湯器の寿命」を意識する機会は、それほど多くはありません。しかしだからこそ、壊れる前の交換を検討してみるのもオススメです。8年~10年が経過すると、徐々に給湯器トラブルも増えてくるもの。「何かがおかしい」と感じたタイミングで、具体的な行動をスタートするのもオススメですよ。次のサイクルを快適に過ごせるよう、必要な給湯器を見極めてみてください。

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