失敗しない、自分でできる給湯器のお手入れ方法

給湯器のお手入れ

最近ますます寒くなってきましたね。日々の生活の中で重要な役割を担っているガス給湯器。お風呂や食器を洗うときに活躍をしてくれます。この大切な給湯器、屋外に設置されていることも多く、なかなかメンテナンスが行き届いていない方も多いと思います。

しかし、安全に長く使っていくためには点検やお手入れが欠かせません。ガス給湯器を使用している方は、ぜひこの記事を参考に改めてご確認ください。

お掃除やお手入れの頻度

給湯器を掃除する頻度は1ヶ月に1度、汚れが少なければ2~3ヶ月に1度のペースで掃除するのが望ましいと言われています。給湯器本体の外装部分はそれほど高頻度で掃除しなくても良いかもしれませんが、水抜き栓のフィルターなどが汚れてしまうとお湯の出が悪くなります。

それ以外にもお風呂の追い焚き配管などは汚れやすく、熱効率が悪くなるだけではなく、雑菌の繁殖元となってしまい、衛生面でも問題が発生します。

そのため、毎月の掃除は難しくてもこまめに掃除を行うことで、給湯器に不必要な負荷をかけることなく使うことができます。負荷を軽減するためにも、手隙の時にはお手入れをしてあげましょう。

外装のお手入れ

なんだか給湯器という機械を掃除するとなると、なんだか難しく身構えてしまいますが、給湯器本体(外装)の普段のお手入れは意外と簡単です。

外装の汚れを濡れた布で拭いた後、十分に水気を拭き取る程度で十分です。汚れがひどい場合は中性洗剤を使用してください。タワシなどの硬い物は使わないように気をつけましょう。

また、このとき、使う洗剤によっては表面の光沢や文字が消えるおそれがあるため、台所用中性洗剤以外の洗剤や磨き粉は使わないようにしてください。

一番気をつけたいのは給湯器本体の回りには、可燃性の物を置かないようにすることです。万が一にも不幸な事故につながらないようにしましょう。

また、給湯器を直前まで使用していた場合は本体が熱くなっている可能性がありますので、使用してから少し時間をおき、自然に冷たくなったのを確認してから掃除をしましょう。

ストレーナーのお手入れ

ストレーナーは、水抜き栓を外すと出てくる配管の部分にあります。このストレーナーにゴミが溜まっていると、お湯の出が悪くなったり、そもそもお湯が出なかったりと、さまざまな不具合が発生してしまいます。歯ブラシなどを用いて水洗いで掃除し、ゴミを取り除いておきましょう。

ストレーナーを掃除する場合はまず、給湯器の”元栓”を閉め水が流れないようにしてから、全ての給湯栓を開けます。その後、水抜き栓を左に回して外しますが、この時に水やお湯が出るので注意が必要です。

そして、水抜き栓自体を配管と繋がっているバンドから取り外します。

取り外したストレーナーのフィルター部分を歯ブラシなどでこすりながら水洗いをします。後は今まで行った作業の逆を行います。水抜き栓を取り付け、水漏れが起こっていないかを確認し問題なければ掃除は終了です。

※オイルタンク側のオイルストレーナーに関しては、オイルタンクの製造メーカーを確認の上、各メーカーへお問い合わせください。

循環金具のお手入れ

循環アダプターとも言われるお風呂の循環金具の掃除方法ですが、金具の表面は水で濡らした布で拭き取り、付着した汚れを落とします。金具自体は少し左に回した後、手前に引くことで外すことができますので、取り外してから歯ブラシ等で掃除を行いましょう。

掃除後は取り付けを行いますが、取り付けるときはツメまたは「△」マークにあわせてはめ込み、その後右に回すことで取り付けることができます。

元通りに取り付けたら掃除は終了です。

また、追い焚き配管は、湯垢がたまっていると浴槽に出てきて、お湯を汚してしまいます。全自動タイプのものであれば、配管洗浄機能を使って自動洗浄ができます。これは手軽にできますので、定期的に行いましょう。

すでに湯垢がたまっていそう……という場合には、風呂釜洗浄剤で洗浄すると効果的です。浴槽の循環金具も詰まっている状態で使い続けると、追い焚き不良の原因になるため、週に1回程度は掃除をしましょう。

違いと注意

リンナイやノーリツ、パロマなどの給湯器メーカーごとに掃除の方法に大きな違いはありません。

理由としては、給湯器メーカーや給湯器の機種によって性能に違いはあるものの、給湯器の構造自体は大きく変わりはないからです。

しかし、細かな注意事項に違いが出ている事があります。

例えば入浴剤を使う場合、濁り湯、炭酸などの種類があるため、入浴剤の使用頻度やどんな入浴剤を使うかによっては追い焚き配管の汚れるスピードが違ったりもします。

市販品の洗浄剤で追い焚き配管を綺麗にする場合は注意事項をよく読んだ上で、お掃除をしましょう。

まとめ

給湯器という日常生活で頻繁に使う機械、これは決して安い買い物ではないので、できることなら長く安全に使い続けたいものです。大切に使うことも、綺麗に使うこともどちらも大切なので、ぜひこの記事を参考に給湯器を綺麗にしてみてください。

だたし、無理に分解や洗剤を使ったりはしないよう気をつけてください。わからないこと、不安な事がある場合は給湯器メーカーや清掃業者に連絡をしましょう。

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