給湯器の故障かな?と思ったときに確認すべきポイント

私たちの生活を快適に保つために、欠かせないのが「お湯」です。普段は蛇口をひねれば、そのまますぐにお湯が出てくる!という方も多いはずです。そのありがたみを意識する機会は、それほど多くはないのかもしれませんね。

しかしいざ「給湯器の故障」というトラブルが起こってしまったときには、「お湯が出ない! いったいどう対応するべきなのか」と悩む方も多いはずです。

給湯器の専門業者に連絡し、修理を依頼するのも一つの方法ですが、「それでは時間がかかり過ぎる!」なんてこともあるのではないでしょうか。

こんなときに、まずはチェックしておきたい項目について、トラブル別に解説していきます。給湯器で困ったときには、ぜひ参考にしてみてください。

お湯が出ない・温度調節ができない場合

お湯が出ない・温度調節ができない場合

給湯器からお湯が供給されないときには、焦ってしまう方も多いことでしょう。業者に連絡すれば、派遣されてやってきたスタッフが、すぐに問題を解決してくれるかもしれません。しかし時間もコストもかかってしまうというデメリットがあります。

実は「給湯器からお湯が出ない」「温度調節ができない」というトラブルは、ほんのちょっとしたことが原因となり、引き起こされているケースも少なくありません。

原因によっては、自分自身で対処することも充分に可能ですから、修理を依頼する前にチェックしてみると良いでしょう。

お水も出ない場合には?

お湯だけではなく、お水も出ない場合には、そもそも問題は給湯器ではなく、水道に潜んでいることがわかります。断水や凍結などのトラブルが起きていないことを確認しましょう。

またお水が出ない場合、単純に「水道の元栓が閉まっているだけ」というケースも考えられます。この場合は、元栓を開けるだけでトラブルは解消できるはずです。

凍結は上手に解凍することで、再度お水が使えるようになります。しかし水道管の途中で漏水などが起きている場合には、自分では対応するのが難しくなってしまいますから、水道専門の修理業者に依頼をすると良いでしょう。

ガスに問題がある

蛇口をひねるとお水は出るものの、お湯にならない……。このような場合には、ガスに問題があるケースも存在しています。中でも多いのが、「ガスの元栓が閉まっている」というケースです。

ガスの元栓が閉まっていれば、当然お湯を作るためのエネルギーを得られません。元栓を確認することを、忘れないようにしましょう。

給湯器に問題がある

最後のポイントは給湯器です。しかし故障以外にも「お湯が出ない」トラブルを引き起こす要因はあるので、業者を呼ぶ前にチェックしておきましょう。

  • ・温度設定が低くなっている
  • ・給湯器の電源が入っていない、コンセントが抜けている
  • ・電気温水器の場合、お湯の使い過ぎ
給湯器は、設定した温度までお湯を沸かすための機械です。設定温度が低ければそこまでしか温度は上がりませんし、電源が入っていなければ、当然動くことはありません。 電気温水器で沸き増しの機能がついていない場合には、お湯の使い過ぎが原因でお湯が出なくなることがあります。思い当たる節がないかどうか、確認してみてください。

異臭がする場合

異臭がする場合

給湯器から異臭がする場合には、その後の対応に注意する必要があります。ガス給湯器の異臭の裏には、ガス漏れなど、大きな事故にもつながりかねないトラブルが潜んでいる可能性もあるためです。

  • ・ガスの臭い
  • ・こげ臭い
  • ・生臭い
  • ・酸っぱい臭い

ガスの臭いがする場合はもちろんのこと、それ以外の異臭がする場合にも取り扱いには注意した方が良いでしょう。給湯器の内部に、何らかの不具合が起きている可能性が高いです。

中でも多いのは、ガス漏れやプロパンガスの残量不足によるトラブルです。異臭がした場合には、そのまま給湯器を放置するのは危険です。かといって、自分で分解・修理をしようとするのもやめてください。

異臭の種類によっては、爆発や発火などのトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

まずはガス会社へと連絡して、どのような異臭がするのかを説明すると共に、今後の対応策について指示を仰ぎましょう。速やかに行動することで、問題を大きくせずに解決することができるはずです。

異音がする場合

異音がする場合

給湯器のトラブルとして、「異音がする」というのも決して珍しいことではありません。給湯器が動くときには、ある程度大きな音が出るのが通常ですし、「ただ単純に、普段は気にしていないだけ」ということも考えられるからです。

普段であれば気にならないような音であっても、聞く人の精神状態や周辺環境によって聞こえ方が変わってくるケースも少なくありません。同じ音でも、「昼間」と「深夜」では、聞こえ方が違うと感じる方も多いことでしょう。

音の聞こえ方については、「いつどのようなタイミングで、どんな音がするのか」によって、対処方法が異なってきます。

給湯器が点火するタイミングで「ボッ」や「ポッ」といった小さな音がするのは、内部で点火した合図です。またお湯を沸かしているときに「ブーン」や「ウーン」という音が聞こえれば、それは給湯器を作動させるためのモーター音である可能性も高いでしょう。同様に追い炊き機能を利用したあとも、モーター音が聞こえるケースは少なくありません。

これらの音は、給湯器が正常に作動するうえでの音ですから、心配する必要はありません。

ただし給湯器から聞こえてくる異音の中には、適切な対処が求められるような音が存在するのも事実です。以下のような音が聞こえてきたときには、注意してみてください。

  • ・小さく爆発するような音
  • ・笛のように、高く鋭くなる音
  • ・「キーン」という音
  • ・これまでの動作音とは明らかに違う音

小さく爆発するような音が聞こえた場合には、内部で何らかのトラブルが起きている可能性も高いです。不完全燃焼になっていないかどうか、きちんとチェックする必要があります。

高く鋭い音は、モーターに何らかの不具合が生じているときに聞こえやすく、「キーン」という音は、放っておくと配管破裂のリスクを高めてしまいます。なるべく早い段階で、内部をチェックして適切な修理・交換を行う必要があるでしょう。

また言葉でうまく説明できないものの、これまでの動作音とは明らかに異なる音が聞こえてきた場合にも注意が必要です。安心・安全に使える仕組みが整っている給湯器とはいえ、故障やトラブルが起きる可能性はゼロではありません。

気になることがあれば、面倒くさがらずに業者を手配し、内部をチェックしてもらうことも重要だと言えるでしょう。

業者を呼ぶタイミングを見極めよう

給湯器が急に故障して困った!という経験をする方は、決して少なくありません。毎日欠かさずに利用する住設機器だからこそ、給湯器は故障を経験しやすいアイテムの一つだと言えます。

とはいえ、「故障したからなんとかしなきゃ!」とパニックになるのはオススメできません。業者を呼べば確かに安心ですが、出張費や修理費など、それなりのコストがかかってしまいます。「自分にできることはないか」を確認してからでも、決して遅くはないでしょう。

まずはトラブルの内容と、いったいどこに原因が潜んでいるのかを見極めてみてください。給湯器の仕組みを知っていれば、それほど難しくはないはずです。「水」や「ガス」に関する問題が隠れていないことを確認したら、その後に「給湯器の故障」について考えてみると良いでしょう。

セルフチェックで給湯器に異常が認められたときには、自分自身でできることには限りがあります。ガスや火を使う機器ですから、修理や点検にはリスクも伴うことでしょう、「なんでもかんでも自分で解決しよう」と頑張るのではなく、「手に負えない」と感じたときには、速やかに専門業者を手配するのがオススメです。

給湯器専門の業者であれば、給湯器のトラブルにも非常に詳しく、適切な対処法を見つけ出せるはずです。万が一「修理よりも交換した方が良い」ということであれば、そのまま購入の手配をしてもらうこともできるでしょう。

ないと困る給湯器だからこそ、安心・安全に、そして速やかに問題を解決できるよう、意識してみてください。

TOPへ戻る