マンションで給湯器を交換する際に気を付けたいポイント

日常生活の中で、使用する頻度が高い住設機器といえば給湯器です。現代生活においては、「住宅に最初から付属している施設の一つで、意識する機会も少ないもの」と言えるのかもしれませんね。

しかし、給湯器も長期間使い続けることで寿命を迎えてしまいます。大体10年から15年程度が経過すると、給湯器本体のトラブルも増えてきますから、交換についても積極的に検討してみると良いでしょう。

給湯器の交換で、注意が必要と言われているのは、戸建てよりもマンションです。戸建てとマンションでは、給湯器の交換の際にどのような違いがあるのでしょうか。詳しくまとめると共に、分譲マンション・賃貸マンションそれぞれにおける、給湯器交換の注意点をまとめてご紹介します。

戸建てとマンション、給湯器交換はどこが違うの?

戸建てとマンション、給湯器交換はどこが違うの?

現在住んでいる住居が戸建てでもマンションでも、給湯器購入や交換手配など、基本的な部分について、それほど大きな違いがあるわけではありません。「自宅に合うタイプの給湯器を購入し、プロに交換作業を依頼して、工事を行ってもらう」という手順になっています。

では戸建てとマンションでどこが違っているのかというと、「給湯器を設置するための場所」となります。戸建ての場合は、周辺の住居との間にある程度のスペースがあるケースも多いですし、自宅の外壁をどう使おうと、自分たちの自由となります。

戸建ての場合は、住宅の外壁に取付けて使う「屋外壁掛け型」と、設置して使う「屋外据え置き型」から、好みや周辺の条件に合わせて都合の良いタイプを選択可能です。このような事情から、戸建てにおいては「選べる給湯器の幅が広がりやすい」という特徴があります。

一方でマンション住まいの場合は、給湯器が設置されているスペースは住人たちの共有スペースであることも多いもの。またマンションの作りによっては、給湯器設置場所が非常に限られてしまうこともあるのです。

現在設置されている場所と給湯器のサイズを把握した上で、どのような給湯器へと交換できるのかを、慎重に見極める必要があります。

尚、給湯器を選ぶ際には、「マンション集合住宅向け」を選択します。残念ながら「据え置き型」の給湯器を選択することはできません。サイズの見極めと共に、信頼できる業者に取り付けを依頼し、サポートしてもらうのも賢い方法です。

賃貸マンションにおける給湯器交換のポイントと注意点

賃貸マンションにおける給湯器交換のポイントと注意点

賃貸マンションで生活しているときに、突然給湯器が壊れてしまったら、焦る方も多いことでしょう。賃貸住宅の場合、マンションは「自分たちの所有物」というわけではありません。あくまでも「借りているだけ」ですから、どこまで自分たちで工事して良いのか、悩むこともあるかもしれませんね。

賃貸マンションで給湯器交換が必要になった場合は、基本的に自分たちで特別な対応をする必要はありません。速やかに管理会社へと連絡をして、交換作業の依頼をしましょう。

住んでいる人から連絡を受けた管理会社は、その旨を貸主へと伝えてくれます。その上で、交換作業が行われることになります。

その際に気になるのが「修理費用は誰が持つのか」という点についてです。住んでいる人に特別な過失がなく、「経年劣化による故障」であれば、住人に費用が請求されることはありません。貸主の責任において、給湯器の修理・交換対応が行われます。ただし、住人の行動に何か問題ある場合は、話し合いによって費用負担の割合が決定されるケースもあります。

賃貸マンションの給湯器交換は、通常貸主の手によって行われるものです。住人が「次はこんな給湯器にしたい!」という希望を持っていても、それを叶えられるわけではないので注意しましょう。

とはいえ通常は、「管理会社に連絡するだけ」で、次からの手順は全て会社と貸主の方で行ってくれますから、手間をかけることなく、通常の生活に戻ることができます。「日常生活に支障が出るため、できるだけ早く対応して欲しい」ということを伝え、後は工事が完了するのを待っていればOKです。

分譲マンションの給湯器交換のポイントと注意点

分譲マンションの給湯器交換のポイントと注意点

同じマンションであっても、賃貸物件に住んでいる場合と分譲物件に住んでいる場合では、入居者の対応方法は大きく異なってきます。分譲マンションの場合、マンションの一室を購入し住んでいますから、給湯器についても「部屋の所有者の持ち物」ということになります。

長期間使用し、修理や交換が必要あったときには、もちろん入居者自身での対応を求められます。責任が発生する一方で、自分たちにとって都合の良い給湯器、自由に選定することができます。

ただし分譲マンションの場合、給湯器そのものは自分たちの所有物であっても、給湯器設置場所については微妙なケースも多いものです。設置スペースに制限がありますから、管理組合に確認した上で、承認を受ける必要があるでしょう。まずは管理組合に連絡してください。

給湯器を交換する場面においては、「今の家族の生活スタイル」に合った機種を選択することが可能となります。給湯能力はもちろんのこと、そのほかのさまざまな便利機能にも注目して、好みの一台を決定すると良いでしょう。

給湯器は、一度設置したら、その後10年程度は毎日継続して使用する機器となります。今後の生活で不便さ感じないよう、しっかり検討する必要があります。

また、自分たちで施工業者を選定できる自由がある一方で、「きちんとした業者を、自分自身の手で見つけ出し、決定する」という責任が生まれてきます。もし価格の安さだけにつられて、しっかりと施工してくれない業者を選んでしまうと、その後の生活に支障をきたすこともあります。

給湯器そのものはもちろんのこと、信頼できる施工業者を選ぶようにしましょう。近年では、給湯器専門業者について、インターネットでさまざまな情報を集めた上で、比較検討しやすい仕組みも整ってきています。満足できる業者選びができれば、自然と満足できる給湯器選びにもつながりますし、その後の生活の質を高めることにもつながっていくはずです。

分譲マンションならではのメリットとデメリットを事前に把握した上で、給湯器および業者選びをしましょう。

給湯器の交換は、信頼できる業者に任せましょう

マンションには賃貸マンションも分譲マンションもあり、給湯器の交換が必要になったときには、自分の家の状況を把握した上で、適切な行動をとることが大切です。それぞれのポイントを踏まえておくと、いざというときでも安心して行動できるのではないでしょうか。

戸建てと比較すると、マンションの給湯器交換には大変な側面も多く、また賃貸マンションよりも分譲マンションの方が、入居者自身の手間が大きいという特徴があります。しかしだからといって、「給湯器交換業者を適当に選ぶ」というのはオススメできません。自分たちの自由で、業者も品物も決定できる環境だからこそ、ぜひこだわってみてください。

給湯器の故障は、「ある日突然やってくるもの」と認識している方も多いことでしょう。しかし実際には、経年劣化と共に徐々にトラブルが増え、最終的に使えなくなってしまう、というケースも少なくありません。トラブルが増え始めたタイミングを見逃さないことで、その後の対応をスムーズにできる可能性もあります。

また給湯器の経年劣化は。8年~10年が経過した頃から急激に増えてくるものです。今現在、はっきりとした不具合がなかったとしても、「今の家族の生活スタイルに合っていない」「より省エネ性能を高めたい」という希望があるのであれば、積極的に交換を検討してみるのもオススメです。

この場合、「すぐに給湯器が使えなくなる」というわけではありませんから、本体の選定も業者の選定も、余裕を持って行うことができるでしょう。「給湯器交換とその工事で後悔したくない!」と思う方は、こちらの方法を検討してみてくださいね。

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