給湯器の水漏れの原因とは

毎日使う給湯器が突然故障したときには、「どうすれば良いのかわからない」と困ってしまう方も少なくありません。日常生活に密接した機器だからこそ、不具合が起きたときには悩んでしまいますよね。

給湯器のトラブルとして、よくあるのが「水漏れ」です。給湯器の水漏れは、なぜ発生し、どのような対処法をとるべきなのでしょうか。専門業者を呼んで対処したいケースについてと、自分でできる対処法についても、わかりやすく解説します。

自宅の給湯器から水漏れして悩んだときには、ぜひ一度チェックしてみてください。

よくある水漏れの原因

よくある水漏れの原因

まずは給湯器から水漏れが起きる原因についてです。水漏れ症状に悩まされるようになったら、まずは当てはまる点がないかどうか、チェックしてみてください。

水漏れが起きる主な原因は以下の3つです。

★経年劣化

給湯機に使われている部品は、使っている間に徐々に摩耗していってしまいます。水漏れの原因となるのは、内部を密封するために使われているパッキンの劣化です。

ゴム製のパッキンは時間の経過と共にもろくなり、その機能を果たさなくなってしまいます。こちらのトラブルは、給湯器設置から7年から10年程度経つと、徐々に発生リスクが高まってきます。設置してから時間が経っている場合には、まずはこの原因を疑ってみると良いでしょう。

★施工時の不具合

一方で、給湯器を設置して間もないのに、水漏れトラブルに見舞われてしまうようなケースもあります。こちらの多くは、施工時の整備不良によって引き起こされるもの。こちらの場合、使用者にはなんの落ち度もありません。

決して多くはありませんが、こうしたトラブルを避けるためには、腕の良い施工業者を探して依頼する必要があります。

万が一トラブルに見舞われてしまったときには、すぐに施工業者に連絡しましょう。再度給湯器の施工を依頼し、トラブルが起きないようチェックしてもらいます。

長期間使っていなかったため

あまり知られていませんが、給湯器を長期間使っていなかったときも、給湯器から水が出るケースがあります。給湯器を久しぶりに使おうとすると、内部の圧力を逃がすため、水抜き栓から中の水を排出するのです。

これは給湯器を安全に使用するために必要な措置で、故障というわけではないので安心してください。お湯を出してみて、給湯器がきちんと動くようであれば、そのまま使い続けて大丈夫です。

水抜き栓から水が抜けるのを見て、「水漏れだ」と焦る方は少なくありません。しかし水抜き栓は以下のような理由で、内部の水を抜くことがあります。

  • ・給湯器内部の圧力が高まっているとき
  • ・寒冷地において、配管内の凍結を防ぐため
  • ・点検のため

思い当たる節があれば、まずは冷静に水漏れの状態をチェックしてみましょう。水抜き栓の位置は、給湯器の説明書に記載してあります。ほかに異常がなければ、特別な対応は必要ありません。

自分で出来る対処法

自分で出来る対処法

給湯器のトラブルで水漏れが起きている場合に、「まずは自分でなんとかしたい」と思う方もいるでしょう。業者を依頼しようと思っても、すぐに駆け付けてくれるとは限りません。応急処置の方法だけでも、頭に入れておきましょう。

給湯器から水漏れが発生したときにできる対処法としては、以下の二つが挙げられます。

  • ・給水バルブを閉める
  • ・給湯器のコンセントを抜く

特に水漏れしている量が多いときには、水道代がかさんでしまいます。元から閉じておくことで、余計な出費を防ぐことができます。また安全確保のため、給湯器のコンセントも抜いておきましょう。

ただしこちらの応急処置を行えば、当然お湯は出なくなります。すぐに業者を呼んで、修理や交換の対応を依頼しましょう。修理費用の目安は、業者によっても異なります。不安な場合は、事前に目安の金額を聞いておくことをオススメします。

水漏れによる不具合は専門業者に相談を

水漏れによる不具合は専門業者に相談を

先ほど、「給湯器の水漏れの原因」を挙げましたが、「パッキンの劣化が問題であれば、交換すれば大丈夫」と考える方もいるかもしれません。ただし給湯器は繊細な機器ですし、ガスを使いますから、ガス漏れや出火などのリスクもあります。

パッキンを交換しようとして内部を覗き、とりあえず修理はしてみたものの、水漏れが直らなかった・もっとひどくなってしまったというケースも少なくありません。

専門業者を呼び、修理や交換の依頼をするのが、もっともスムーズに問題を解決できる対処法となります。

★修理か交換で迷ったときには

給湯器のトラブルで専門業者を呼んだときに、悩みがちなのが「水漏れが発生した給湯器を修理するのか、それとも交換するのか」という点です。

一般的には、給湯器を交換するよりも修理した方が、安く済ませることができます。「パッキンの劣化」などで水漏れが起きている場合には、基本的にパッキンを交換すれば、また元のように使用することができるでしょう。

とはいえ、給湯器内部に使われているパッキンが劣化しているということは、そのほかの部品もそれなりに劣化が進んできているということでもあります。今回専門業者を呼び、パッキンのみを修理してもらったところで、またすぐに別の部品に不具合が生じる可能性もあるでしょう。

給湯器のトラブルが起き、修理か交換かで迷ったときには「給湯器を設置してからの経過年数」でチェックするのがオススメです。

一般的に給湯器の寿命は「約10年」と言われています。10年が経過したら必ず壊れるというわけではありませんが、設置後7~8年が経過すると、給湯器トラブルはかなり多くなってきます。

もし水漏れトラブルが起きたときに、すでにこの程度の年数が経過しているのであれば、思い切って交換した方が、今後の修理費用の節約につながる可能性も高いのです。

反対に、それ以下の年数しか経過していないときには、今回修理を行うことで、この先もまだまだ使用できる可能性があります。

★給湯器修理・交換は給湯器専門業者がオススメ

給湯器を修理したり交換したりする業者には、いくつかの種類がありますが、修理と交換の両方を視野に入れて行動するときには、給湯器の専門業者に依頼をするのがオススメです。

給湯器の専門業者は、修理にも交換にも対応することができます。給湯器の状態をチェックした上で、どちらの選択肢が良いのか、見極めてくれることでしょう。

いざ交換となったときでも、さまざまなメーカーの給湯器を扱う専門業者であれば、選択の幅が広くなります。予算や給湯器設置場所、気になる機能などに合わせて、自分たち家族にとってベストなアイテムを選ぶことができます。

給湯器専門業者の中でも、評判の良いところを探して依頼すると良いでしょう。

給湯器の水漏れは冷静に見極めて

給湯器から水が漏れ出ていれば、「故障かもしれない」と焦ってしまう気持ち、よくわかります。しかし「給湯器から水が出ている」=「故障」というわけではないということを、まずは頭に入れておいてください。

給湯器には「水抜き栓」というものが備わっていて、必要に応じて自動で水を外部へと排出することがあります。もしこの事例に該当する「水抜き」であれば、それは故障でもなんでもありません。専門業者を呼ぶ必要もありませんし、給湯器の使用をやめる必要もないでしょう。

しかし一方で、水抜き栓以外の場所から水漏れが発生していたり、あまりにも量が多かったりするときにはトラブルの可能性が高いです。自分でできる対処方法には限界がありますから、速やかに業者を呼んで対応を依頼するようにしましょう。

給湯器の水漏れから故障を見抜くためには、日ごろから給湯器の様子を気にかけておく必要があります。また水漏れトラブルを見極める際の鍵となる「水抜き栓」の場所についても、事前にチェックしておきましょう。たったこれだけでも、給湯器のトラブルで困る可能性は低くできます。

毎日の生活に欠かせない給湯器だからこそ、快適に使い続けるためのコツとして、ぜひ実践してみてください。

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