皆さんのお家はガスと電気の使用比率はどんな感じでしょうか?昨今ではオール電化に切り替えるお家が増えてきています。これをみている方の中にも『そろそろうちもオール電化にしようかな……』なんて考えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、オール電化にした場合に必要になってくるアンペア数の確認方法と選び方について書いていきます。今後のご参考になれば幸いです。
アンペアとは、電流の量の単位です。一般家庭の場合は10A〜100Aくらいまでが上限になっています。このアンペアの表記は家の中で使える電気の上限なので、消費電力がその数値を上回るとブレーカーが落ちてしまいます。エアコン、テレビ、電子レンジ、洗濯機を同時に使ったりした時にブレーカーが落ちてしまうのは、その数値の上限を上回っているからです。家電製品を同時使用したい場合は、電力会社と契約しているアンペアの上限をあげてもらう必要があります。上限を上げればたくさんの家電製品をいっぺんに使うことができて便利なのですが、契約容量によって電気代の基本料金が決まるプランも多いので電気代が上がってしまいます。
契約内容を変更する場合は気をつけてください。
自宅のアンペアの確認の仕方は簡単です。
ブレーカー(蓋が被せてあったり扉が付いていることが多いです)の分電盤の中に書かれている数字が上限です。分電盤の中のブレーカーに数字が書かれていたり、電力会社によってはブレーカーのラベルが色分けされていますので、そちらを確認してみましょう。また、契約している電力会社のホームページや毎月電力会社から届く電気代の請求書や検針票にも契約中のアンペア数の記載がありますので、お手元にスマートフォンや請求書があれば見てみるものいいかもしれません。
ガスと電気を併用している場合、給湯や台所用のコンロなどはガス料金として請求されますが、オール電化にした場合は光熱費が電気代として請求されます。もちろん消費電力も多くなるので、必然的に契約しているアンペア数も大きく設定し直さなくてはいけません。変更しないと、上記の通りアンペアの上限を超えてしまうのでブレーカーが落ちてしまいます。また、実際にオール電化各地域の電力会社で提供されているオール電化向けの料金プランは、10kVA(100A)までは基本料金が定額になっていることが多いです。
この時に気をつけなくてはいけないポイントがあります。アンペア数を大きく変更する場合、幹線の張替え工事やブレーカー交換工事などが必要になることが多く、別途費用としてお金がかかってしまいます。料金は会社や業者によって変動はあるかと思いますが、数万円ほどかかってしまうようです。
ガスと電気を併用している場合は消費電力が分散するのでそんなに大きい数字じゃなくても大丈夫なのですが、オール電化にすると消費電力が文字通り電気に集中します。
普通にテレビや冷蔵庫やエアコンを使い続けているものに加えて、お風呂を沸かしたりお料理をしたりするのにも電気を使うので必然的にアンペア数を上げることになります。
オール電化に切り替えた場合、契約容量は6kVA(60A)か10kVA(100A)で契約します。関西電力の「はぴeタイムR」や、中部電力の「スマートライフプラン」では10kVAまでは、毎月の基本料金も変わらないそうです。工事費用に数万円かかってしまいますが、長い目で見てみれば光熱費はお得になります。工事費用を初期投資と考えれば、オール電化にする方がいい気もしてきますね。
アンペア制を導入している地域の電力会社(北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力)にお住まいの場合には、契約容量が大きくなると毎月の基本料金がその分高くなります。オール電化なので上下水道以外は電気料金になります。契約容量が10A大きくなるにつれて、基本料金が286円ずつ高くなっていきます。容量が足りないとブレーカーが落ちて不便ですが、必要ないほど大きい容量の契約をしていると年間で3,432円以上の出費になりますので結構大きいですね。
オール電化にした場合は電力消費が増え、通常のアンペア数ではブレーカーが落ちてしまいます。それを防ぐためにアンペア数の上限を上げる工事が必要で、費用は数万円。しかし電気とガスを一まとめにできるのでお得なプランに加入することができれば、より多くのお得感を感じることができるでしょう。ちなみに家電製品には消費電力が表記されています。『W(ワット)』ですね。そしてお家の電化製品は100Vか200Vの電源を使います。このWに対して必要なA数は簡単に計算することができます。「消費W÷100V=必要A」となります。 アンペア数の上限を決める時に普段使いする家電の消費電力の上限を計算してみてください。